横浜の中国語教室

効果的な学習に、他者との関わりは有用である。

入門期の学習者に有用な工夫があります。

映画よりテレビ③:キャラクター


10.

映画かテレビドラマか、どちらの方が中国語の勉強になるかという話の続きとして、今回は「キャラクター」という切り口から考えてみましょう。

すでにお気づきかもしれませんが、言葉にはそれを使う場面、使う人、そして話しかける相手によって、使ってよいものと使うべきでないものがあります。これは日本語も同じです。取引先のお客様に向かって「すげーぞ」とくだけた調子で話しかけたり、男性同士の会話でわざわざ「すごいわね」という言い回しを使ったりする人はまずいないでしょう。

では、こうした言葉の使い分けをどうやって自然に身につければよいのでしょうか。正しく使い分けるためには、話している人の性格と、話しかけている相手との関係性、この二つを手がかりにするのが一番の近道です。

映画の中にも、もちろんこうした良い例は登場します。しかしテレビドラマの場合、同じキャラクターが登場するシーンに何度も繰り返し触れることになるため、そのキャラクター像がより鮮明に頭に刻み込まれていきます。「こういう性格の人物だから、こういう口癖がある」「こういう相手に対してだから、この表現をより多く使う、あるいは意図的に控えている」といった対応関係が、自然と見えてくるのです。

何十時間にもわたって続くテレビドラマのシリーズの中で、同じキャラクターがさまざまな相手と、さまざまな場面で会話を重ねていく様子を見ているうちに、それぞれの言葉が持つ細かなニュアンスの違いが、少しずつ理解できるようになっていきます。


【留学生の体験談】ドラマのキャラを真似したら友人にツッコまれた話

🇹🇼 台湾での語学留学中、ルームメイトとの一幕

台湾に留学していた頃、私はドラマにハマって登場人物の口調をそのまま真似して話すようになっていました。ある日ルームメイトに「你怎么讲话像个大叔一样?」(なんでおじさんみたいな話し方するの?)と笑われてしまいました。実はそのセリフは、ドラマの中で年配の男性キャラクターが使う口癖だったのです。

それをきっかけに、同じ「ありがとう」でも話す人の年齢・性別・相手との関係によって表現が変わることを意識するようになりました。キャラクターの性格と相手との関係性をセットで覚えることの大切さを、実生活で恥ずかしい思いをしながら学んだ経験でした。