辞書なら電子かペーパーか?②
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以前、電子辞書とペーパー辞書のどちらがよいかという話の中で、電子辞書でたくさんの単語を素早く調べつつ、きちんとメモも取るという組み合わせが、最も理想的なスタイルだとお話ししました。しかし電子辞書には、それ以外にもまだ見逃せない利点があります。
ペーパー辞書の面倒なところは、調べるのに時間がかかることだけではありません。収録されている単語数が多いペーパー辞書は、その分サイズも大きくなりがちです。重くて分厚い辞書をかばんに入れると、それだけでかなりのスペースを取ってしまいます。
ここで一番の問題になるのが、ペーパー辞書を持ち歩かない機会がどんどん増えてしまうことです。そしてここから、ある悪循環が始まります。面倒でも絶対に必要な場面では、さすがに重いペーパー辞書も持っていくでしょう。しかし、本当のチャンスは「必要ないかもしれない、けれど、あったら勉強になる」というような、ちょっとした隙間時間にこそ隠れているのです。
たとえば、友人との待ち合わせ場所が、電車で20分ほど離れた駅だとします。日頃から中国語の勉強を意識しているあなたなら、電車の中で読む雑誌や新聞、テキストといった中国語の読み物くらいは、きっと持っているでしょう。たった20分でも、立派な勉強時間になります。しかし、そこに重いペーパー辞書まで持って行かなければならないとなると、「今日はもういいや、携帯電話でメールでも打って時間をつぶそう」という気持ちになってしまっても、何ら不思議ではありません。しかも帰りの電車のことまで考えれば、これだけで合計40分もの貴重な勉強チャンスを、まるごと逃してしまうことになります。
これに対して、軽い電子辞書であれば、かばんに入れてもほとんど重さの違いを感じません。だからこそ、こうした場面でも自然と持って出かけ、電車の中で中国語の読み物に手を伸ばす気になれるのです。それだけではありません。友人が待ち合わせに遅れたときに喫茶店に入って勉強したり、映画館で映画を見ていて気になる中国語が出てきたとき、上映が終わってまだ記憶が新しいうちに、その場ですぐ電子辞書で調べたりすることもできます。いつも肌身離さず持ち歩く電子辞書だからこそ、こうした予想外の勉強チャンスを、いくらでもつかまえることができるのです。
【留学生の体験談】重い紙辞書を置いてきた日に限って単語が気になった話
🇨🇳 蘇州での語学留学、友人との待ち合わせでの出来事
蘇州に留学中、荷物を軽くしたくて紙の辞書を寮に置いてきた日に限って、カフェの看板に書かれた見慣れない単語が気になって仕方ありませんでした。友人を待つ20分の間、スマホの電子辞書アプリでその場ですぐ調べられたおかげで、ただ待つだけの時間が思わぬ勉強時間に変わりました。
もし紙の辞書しか持っていなかったら、「今度調べよう」と思ったまま忘れてしまっていたはずです。荷物にならない電子辞書だからこそ、ふとした瞬間の「気になった」を逃さずに済むのだと実感した出来事でした。