横浜の中国語教室

効果的な学習に、他者との関わりは有用である。

入門期の学習者に有用な工夫があります。

中国語 勉強のコツ | 入門の方は何を忘れたらいけないか?①


21.何を勉強すればいいか?

中国語の勉強について相談を受けるとき、よく出てくる質問のひとつが「何を勉強すればいいですか?」というものです。正直に言うと、教師である私は、いつもこの質問への答えに少し困ってしまいます。特にIESは、翻訳者を養成するような専門学校とは違い、実用性を重視した学校ですから、レッスンの中に「使えない内容」というものがそもそも存在しません。それぞれのレッスンにはそれぞれの大切さと役立ちがあり、「このあたりは勉強しなくても大丈夫」とは、なかなか言い切れないのです。

しかし、少し質問の角度を変えてみましょう。たとえば「何を忘れてはいけませんか?」という聞き方であれば、こちらもお答えしやすくなります。もちろんその答えは、本人の現在のレベル(初級なのか中級なのかなど)によって変わってきますので、レベルごとに分けてお話ししていきましょう。まずは、入門レベルの方からです。

入門の方が絶対に忘れてはいけないこと、その一つ目は、中国語における言葉の順番、つまり文章の組み立て方です。

たとえば「私は魚を食べました」という文章であれば、問題なく意味が通じますよね。しかし、すでにここまで理解できているのであれば、この文章をひとつのまとまりとして丸暗記するだけでなく、その構造を部分的に理解しておくことが大切です。ここで、少しじっくり考えてみましょう。

日本語を話すとき、私たちは「は」と「を」を正しく使い分けなければ、文の意味がおかしくなってしまうことに気づいているでしょうか。たとえば「私を魚は食べた」という言い方をすれば、明らかにおかしな文になります。おかしいと言っても、実際にそう言われた相手は、きっと「ああ、『私は魚を食べた』と言いたいのだろうな」と、なんとなく意味を汲み取ってくれるはずです。

しかし、もし次のような二つの文だったらどうでしょうか。

①「私は友達を助けた」
②「私を友達は助けた」

この二つは、どちらも実際に起こり得る状況として、文法的に成立してしまいます。今度は、助詞を正しく使い分けなければ、言いたいことがまったく違う意味で伝わってしまうのです。中国語にも、これとまったく同じ構造があります。だからこそ、正しい使い分け方、つまり言葉の並べる順番については、絶対に忘れてはいけません。


【留学生の体験談】語順を間違えて意味が逆になっていた話

🇨🇳 貴陽での語学留学、ホームステイ先での出来事

貴陽のホームステイ先で、ホストマザーに感謝の気持ちを伝えようと文章を作ったところ、語順を間違えたせいで、まるで逆の意味に聞こえてしまい、ホストマザーに不思議な顔をされてしまいました。単語は正しく知っていたのに、並べる順番を間違えただけで意味が変わってしまうことに驚きました。

その日以来、新しい文章を作るときは単語の意味だけでなく、語順を意識して確認する習慣がつきました。中国語も日本語と同じように、語順ひとつで伝わる意味が大きく変わることを、実際のコミュニケーションの中で痛感した出来事でした。