<発音できない英語の音は聞き取れない>・・事はない

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。


英語上達へのアドバイス 

Vol.6

― <発音できない英語の音は聞き取れない>・・事はない ―


巷では上記のような事をおっしゃってる方もいるようです。
またそれに異論を持っている人もいますが、私も後者です。



以前の例文の一部分を使います。


“hold the line to speak to one of our representatives.”

このフレーズのrepresentativesが少し日本人にとって発音しにくい単語かもしれません。
実際生徒さん達にこのフレーズを読んでもらうと、多くの方が、この単語をカタカナのように発音していました。


確かに自分の英語の発音が正確であれば、聴き取りやすいかもしれません。
「自分の発音を基準にして他の人の発音を聴くと言われています。
」ただし、正しい発音ができなくとも聴き取りが出来ないということはありません。
私も時々、ネイティブに発音を矯正されます。
だからといってその発音が聞き取れないということはありませんし、 実際生徒さんの中には、どうしてもあるフレーズの発音がうまく出来ない方がいても、 nativeがそのフレーズを言った時に、何を言っているかはちゃんと聴き取っています。


従って、、

発音できない音は聞き取れない→自分は発音できないから聞き取れない→英語を諦める。


このように考える必要は全くありませんし、そうあって欲しくありません。


この<発音できない音は聞き取れない>という言葉が英語を諦めるきっかけになってしまう人がいるとしたら、非常に残念です。


発音も英語を学ぶ際には、大切な要素の一つです。
だからといってそればかりにとらわれる必要は全くありません。



確実に言えることは、、

自分が発音できない音だとしても、話し手が何を言っているのかは認識できます。


だから諦める必要は全くありません。


【留学生の体験談】自分が言えない発音でも聞き取れた話

🗣️ "th"の発音が苦手だった留学生の経験

留学中、"th"の発音がどうしても苦手で "think"を"sink"のように発音してしまい、何度もクラスメイトに指摘されていました。自分では正しく発音できないことにコンプレックスを感じていましたが、ある日友人が "I think it's going to rain."(雨が降ると思う)と言った際、"th"の音を自分では出せないにもかかわらず、しっかり"think"だと聞き取れたことに気づきました。

「発音できない音は聞き取れない」と思い込んで諦めかけていましたが、実際には発音と聞き取りは別のスキルなのだと実感しました。苦手な発音を克服する練習は続けつつも、聞き取りの面では自信を持っていいのだと気づいた経験です。


次回はちょっとリスニングから離れます。