大学入学共通テストと英文法
英語上達へのアドバイス
Vol.9
― 大学入学共通テストと英文法 ―
前回は、英文法で役立つ基本的な文法用語について話しました。
文法用語を知っておくと文法を学ぶ上で、役立つとお伝えしました。
今回は日本の大学入学希望者の多くが受ける大学入学共通テストの英語と英文法に焦点を当てようと思います。
2021年に大学入試センター試験は”大学入学共通テスト”へと切り替わり、出題形式も大きく変わりました。共通テストのリーディングは大問1から6まですべてが長文読解で構成されていて、以前のセンター試験にあったような発音・アクセントや文法問題を単独で問うような設問は無くなっています。
配点比率も大きく変わりました。以前はリーディング200点・リスニング50点(全体の約2割)という配点でしたが、共通テストではリーディング100点・リスニング100点と、リスニングの比重が全体の約5割にまで引き上げられています。
文法だけを単独で問う設問が姿を消したことで、一見すると文法の重要性は下がったように感じるかもしれません。
ただ、実際には長文の一文一文を正確に読み解くにも、リスニングで流れてくる英文を瞬時に理解するにも、基本的な英文法の知識は欠かせないものです。
つまり、直接問われる設問こそなくなりましたが、リーディング・リスニングどちらのセクションでも、文法知識は得点を支える土台として働き続けていると言えます。
個人的には試験のための英語学習は、試験の攻略テクニックを持つことでも得点稼ぎができる可能性があるので、必ずしも”英文法を重点的にやればスコアが伸びる”、と言えるものではないのですが、必ずスコアを伸ばす下支えになり得るはずです。
この時点で、できれば皆さんにリスニングの重要性を知ってもらうとともに、リスニングができれば、自分の文法知識を駆使してスピーキング力向上にもつなげていくことができると思ってもらいたいと思っています。
【留学生の体験談】読解は得意でも聞き取れなかった衝撃の話
📖 共通テストのリーディングが得意だった留学生の経験
共通テストのリーディングで高得点を取り、文法にも自信を持って留学に臨んだところ、現地の授業でネイティブの教授が話す内容がほとんど聞き取れず愕然としました。テキストを読めば理解できる文法事項なのに、耳で聞くとまったく別の音の連続にしか聞こえなかったのです。
クラスメイトに相談すると「読む力と聞く力は別の筋肉だから、リスニングも意識して鍛えないと」とアドバイスされ、それから毎日ポッドキャストを聞く習慣を取り入れました。日本の試験で培った文法・読解力を土台にしながらも、耳を鍛える練習を並行して積む必要性を痛感した経験です。
