TOEICと英文法

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。

英語上達へのアドバイス 

Vol.10

― TOEICと英文法  ―

前回はセンター試験における英文法が占める重要度についてお伝えしました。


今回は、今も多くの方が受験しているTOEICと英文法について触れてきたいと思います。


TOEIC( L & R )は英検、漢字検定と並んで、日本で受験人数が多いテストの一つです。


TOEICテスト( L & R )は徐々に変化を遂げてきています。
テスト内容が変わるごとに直接文法的知識を問う問題(Part5やpart6の一部)は、少なくなってきています。
ただし、TOEICのpart7(広告やemailなどを元に出題する形式)において、文法的知識があると効率的に問題に対処しやすくなるはずです。
ほぼreading section の半分に当たる50問近くがPart7です。
そう考えると、文法的知識があれば、reading section の問題の半分以上を得点源にすることができると考えることも出来ます。


Part7では当たり前のように非常に長いmailや記事などが出題されます。
その文章がどのように作られているのかを正確に理解することができれば、多少単語の意味がわからなくても対応可能な場合があります。


例えば、以下のような文章があった時(公式問題集を参考に下に書きました)、関係副詞(relative adverb)及び限定用法(attributive use)を正しく理解していれば、仮にこの文章の内容も比較的簡単に理解できると思います。
おそらく日本では、高校生くらいの時に学習するはずです。


The winner will receive a weeklong trip to Sydney, Australia, where he or she will attend intensive workshop in advanced culinary techniques at the prestigious Royal Nutririon School.

比較的長い文章であればあるほど、文法の知識を用いて読み解く能力が問われます。


次回はTOEICと並ぶ資格試験である英検と英文法に注目してみます。


【留学生の体験談】知らない単語だらけの掲示を関係詞で読み解いた話

📋 学生寮の掲示板の案内文を読んだ留学生の経験

留学先の学生寮の掲示板に貼られた案内文に "Residents who have not submitted the maintenance request form by Friday will be contacted directly by the office."(金曜日までにメンテナンス申請書を提出していない入居者は、事務局から直接連絡されます)という一文があり、知らない単語がいくつかありました。

しかし関係代名詞"who"の後ろが直前の"Residents"を修飾しているとTOEIC対策で学んだ知識を思い出し、「提出していない人が連絡される」という文の骨格をつかむことができました。単語の意味が完璧に分からなくても、文法の構造を理解していれば長い文章の要点を読み取れるのだと実感した経験です。