Vol.44.TOEIC L&R テスト対策(8)リーディングセクションpart5対策

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。

 

前回からTOEIC L&Rテストのリーディングセクションについて、触れています。
今回はpart5に焦点を当てます。
Part5は2016年の出題形式の変更で、リーディングセクションの中で問題数が40問から30問に減ったセクションです。文法と語彙の知識を主に問われるセクションで、おそらくpart5の問題は学生時代に英文法をしっかり学んだ方であれば、スコアを上げやすいといえます。


TOEICをっ受験する方は英語初心者から上級者まで様々だと思いますが、どのレベルの受験者でもPart5の攻略のカギは、まずは選択肢を見て、問題のタイプを見抜く=出題者が語彙力を問いたいのか、文法の知識を問いたいのかを素早く判断することです。
このことが、スコアアップ、さらに問題にかける時間の短縮につながります。
例えば選択肢が以下のようになっていた場合、
(A)coming
(B)to come
(C)has come
(D)comes
この問題は空欄に(A)=動名詞か現在分詞、(B)to不定詞、(C)現在完了形、(D)動詞の3人称単数現在形のいずれかを入れる文法の知識を問う問題であると推測できます。仮に問題文に知らない単語があったとしても気にする必要はありません。自分の文法知識で回答できるようであれば、即回答して次の問題へ、あるいは外れの選択肢が1つか2つあるものの、2択か3択で迷うようであれば、ここで時間をかけることは、その分他の問題にかける時間がなくなりますので、残りの2択か3択のうちのどちらかで回答しておきましょう。


また、選択肢が以下のような場合、
(A)Wholly
(B)Favorably
(C)Closely
(D)Relatively
この問題の場合は、選択肢は全て副詞であることが推測でき、単語の語彙を問う問題であると推測できます。その単語の意味を知っていれば、あるいは語幹から意味を推測できれば正解にたどり着けますが、そうでなければその問題に時間をかけるくらいならば他の問題に時間をかけるべきです。明らかに正答とは思えない選択肢を除いた、残りのいずれかの選択肢で回答しておきましょう。
あらためて、Part5は時間をかけてはいけない部分です。理想は10分から12分=1問あたりの平均回答時間=20秒から24秒程度です。ここで節約した回答時間をできる限りPart7に充当させましょう。 次回はpart6について触れます。


【留学生の体験談】書類の空欄で文法か単語かを瞬時に見分けた話

📋 現地の役所で申請書を記入していた留学生の経験

留学中、ビザの延長手続きで役所の申請書に記入していた際、"Please state the reason for your ______ stay."という一文の空欄に何を入れればいいか一瞬迷いました。TOEIC Part5対策で身につけた「空欄の前後の形から品詞を推測する」感覚で、名詞"stay"の前なので形容詞が入るはずだと判断し、"extended"(延長された)と記入しました。

窓口の職員に確認してもらうと問題なく受理され、単語を丸暗記していなくても、文法の構造から必要な品詞を判断できれば正しい単語を選べるのだと実感しました。TOEIC対策で鍛えた「選択肢の形を見て品詞を判断する」スキルが、実際の書類作成でも役立った経験です。