自分の好きなこと(モノ)を英語で学ぶ
4月は日本で新年度が始まります。多くの学校では新学期が始まりますし、多くの企業や団体でも新しい会計年度が始まります。また、多くの人が新しいことにトライするシーズンでもあります。
今回は、私が担当している生徒さんのエピソードに触れることで、英語をあまり得意としない多くの人に、少しでも英語に対して拒否反応を取り除いてもらえればと思っています。
その方はつい先日担当させていただいた方で、来月か再来月にテコンドーの審判の資格を取るための試験を受験する予定とのことです。その試験の一部か全部が英語で行われる試験なので、その対策で英語のリーディングや面接対策をしたいとおっしゃっていました。試験範囲の中にテコンドーの反則行為についてが含まれているそうです。
最初はごく一般的で、比較的初心者向けの文法のテキストを使用してレッスンを行なっていました。正直に言ってそのテキストで使用されている単語は難しくありません。ただ、ご本人曰く、文法的なルールは分かるが頭に残るかどうかあまり自信がない。教わったばかりの今は大丈夫、でもあとでもう一回復習したとき覚えているかといわれるとわからないとのことでした。
数回レッスンが経過した後、生徒さんの希望で実際のテコンドーのルールブックを利用してレッスンをしてみました。すると生徒さんの英語の文法に関する理解力が格段に上がっていることが目に見えてわかりました。
少しだけ例を挙げると
テキストの中にある”He wrote the story” という文章で主語(Subject)+動詞(Verb)+目的語(Object)
という語順および文章の構造を理解するよりも、
”The referee may declare a sanction request” というルールブックにある文章の一部でS+V+Oという文構造を覚えるほうが頭に入るとおっしゃっていました。
もう一例、
“This chair was made by him”という文章でPassive voice(受動態)を理解するよりも、
“Penalties shall be declared by the referee”というルールブックの反則に関する条項の冒頭の文章の方が受動態として覚えやすいとおっしゃっていました。
単語の難易度だけを見ると断然
おそらくその生徒さんにとって頭の中で実際のテコンドーの場面が思い浮かんでいて、その情景に英語が結びついたのだと思います。
つまり、自分の好きなトピック、話題、趣味などそれと英語をつなぐ何かを見つけてみると、より英語を身に着ける近道を見つけることができるかもしれません。
【留学生の体験談】好きなスポーツのルールブックで英語を覚えた話
🏸 留学先で所属したクラブのルールを英語で読み込んだ学生の経験
留学先でバドミントンクラブに入部した学生が、市販の英語教材にはなかなか身が入らなかったものの、クラブで配布された英語のルールブックだけは夢中で読み込めたという経験があります。"A let shall be called when the shuttle gets caught in the net."(シャトルがネットに引っかかった場合はレットが宣告される)といった専門的な一文でも、頭の中に競技のシーンが鮮明に浮かぶため、自然と文構造ごと記憶に残ったそうです。
興味のない話題の例文を無理に覚えるよりも、自分の好きなことに直結した英文の方がはるかに定着しやすいと実感し、以降は好きなスポーツや趣味に関連する英語の記事を積極的に読むようになりました。自分の「好き」と英語をつなげることが、留学生活の中で語彙や文法を増やす一番の近道だったと振り返っていました。
