自分の好きなこと(モノ)を英語で学ぶvol.4

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。


ここ数回、私が担当している生徒さんのレッスンで、生徒さんが好きなこと、あるいは趣味などをレッスンに取り入れることで、市販のテキストよりも効果的に学べているという実例をいくつかお伝えしてきました。
定番かもしれませんが今回は、映画、それもハリウッド映画が好きな生徒さんの話です。今まで多くの生徒さんを担当してきた中で、外国の映画が好きな生徒さんは多くいました。
時折、そんな生徒さんで、ある程度文法の知識を持っている方に対して、リスニングレッスンをする際は映画の一部やトレーラー(予告)などをレッスンに組み込むと楽しく、かつ生徒にとってもためになるレッスンが行えると思います。


数年前にさかのぼりますが、CNNがニュースにしたStar Warsに関しての記事とそのトレーラーを見ながらレッスンを行ってみました。その時は、以下のセンテンスを引用しながらレッスンを行っていました。
We've seen Millennium Falcon onscreen since 1983's "Return of the Jedi,"
Fans have been anxious to get a glimpse at the upcoming "Star Wars" installment since Monday's announcement.
ニュースの記事にあった2つの完了形(現在完了形)のセンテンスはテキストで出てくるセンテンスよりも長いし、特に下のセンテンスは get a glimpse atというちょっと難易度の高いイディオムも含まれていますが、生徒さんは完了形の時間のイメージがついたとのことでした。


It was probably enough to send chills down the spine of many fans. 
上記のセンテンスにはenough to doという不定詞が使われていますが、その不定詞の用法に加えてchill down the spine of many fansというちょっと難しい表現もその生徒さんにとっては興味深く学ぶことができたようです。

ちなみに私自身はほとんどStar Warsは観たことがないのですが、その生徒さんは新作が公開されると必ず映画館に行って観るとのことだったのでこのニュースにとても興味を持っていただきました。次回もそんな例を紹介させていただこうと思います。

【留学生の体験談】好きな映画のトレーラーを繰り返し見て完了形が身についた話

🎬 大好きな映画シリーズの新作トレーラーで英語を学び続けた留学生の経験

大の映画好きだった留学生が、留学先でも新作映画の予告編を英語字幕なしで見る習慣を続けていたところ、"We've been waiting for this moment for years."(何年もこの瞬間を待ち続けていた)のような現在完了形の文が、教科書で学ぶよりもずっと自然に頭に入ってくることに気づいた経験があります。ストーリーへの思い入れがある分、セリフの一つひとつが記憶に残りやすかったそうです。

気になる表現があれば映画のシーンごと思い出しながら復習できるため、単なる暗記ではなく感情と結びついた記憶として定着していったといいます。好きな映画を繰り返し見るという娯楽の時間が、そのまま実践的な英語学習の時間になっていたと振り返っていました。