英文メールの勧め(50) 「~だけ、~しか、~ほどたくさん」

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。


今回は中学生くらいの時に学んだ”比較”に関連した表現を選びました。熟語的表現でとても簡単な単語しか使われていませんが、少し戸惑いがちな表現と言えます。2つ対照的なフレーズです。


①no more than~ 「~だけ、~しか」
②no less than~ 「~ほどたくさん、」


①<only>とほぼ同じ意味なのでそれで頭の中にinputしてもいいと思います。「~だけ(しか)」と表現する際に使われます。
例えば外国人に案内をする際。「駅まであと10分位」と伝えるときは、以下のように伝えられます。
“The station is no more than 10 minutes from here”
例えば会社の会計報告で利益や損益を伝える際以下のように伝えることもできます。
“The financial damage of the company is no more than 300,000 yen.”


② ①と反対の意味で使用され、英語の言い換えとしては<as much(many) as ~>とほぼ同義と言えます。
①と同じような表現で「駅までまだ30分位」と伝えるときは以下のように伝えられます。
“The station is no more than 30 minutes from here”
同様に会社の会計報告で利益が非常に多い時は以下のような表現が可能です。
‟The profit of the company is no less than 3,000,000,000 yen.”


比較表現でよく使用されている<than>を含む頻出フレーズは多々あります。 例えば”英文メールのすすめ(13)”の<比較級~than I expexted>でも<than>が使われています

【留学生の体験談】"no more than 10 dollars"の節約生活と"no less than 100 people"の大歓迎会の話

💵 限られた予算でのやりくりを経験した留学生の経験

留学中、限られた仕送りの中で生活していた学生が、友人に週の食費について"I only have no more than 20 dollars for groceries this week."(今週の食費は20ドルしかない)と伝え、一緒に節約レシピを考えてもらった経験があります。「~しかない」という表現を使うことで、状況の厳しさを的確に伝えられたそうです。

一方、留学生歓迎会に参加した際には"There were no less than 100 people at the welcome party."(歓迎会には100人もの人が参加していた)というくらいの盛大なイベントに驚いたといいます。少なさを強調する表現と多さを強調する表現を対比的に使い分けられるようになったことで、状況の規模感を正確に伝えられるようになったと実感した経験だったそうです。