英語に関するQ&A(49)洋楽でリスニング能力を鍛えよう

Q. 洋楽でリスニング能力を鍛えようと思ってるんですけど、曲によってネイティブにでも聴き取れない曲とかあるじゃないですか?ネイティブでも聴き取るのが難しいからこそ、それでリスニングを勉強すればリスニング能力がつくのか、ネイティブでも聴き取るのが難しい曲をリスニングに用いても無駄なのか、どっちだと思いますか

結論:前回と同様にリスニングに関する質問を選びました。洋楽がリスニング力の向上に役立つのか、これもよくある質問ともいえると思います。

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。


Q:洋楽でリスニング能力を鍛えようと思ってるんですけど、曲によってネイティブにでも聴き取れない曲とかあるじゃないですか?ネイティブでも聴き取るのが難しいからこそ、それでリスニングを勉強すればリスニング能力がつくのか、ネイティブでも聴き取るのが難しい曲をリスニングに用いても無駄なのか、どっちだと思いますか?


A:前回と同様にリスニングに関する質問を選びました。洋楽がリスニング力の向上に役立つのか、これもよくある質問ともいえると思います。
まず、結論から言うと、洋楽だけ聞いてリスニング能力を鍛えるのはお勧めしません。ただし、他にリスニングを鍛える方法があったとして、補足的に洋楽をリスニングトのレーニング方法の一つとして使うのはとてもいいと思います。


まずはなぜお勧めしないかという大きな理由をいくつか挙げます。
①ジャンルやそれぞれの歌手によって聴き取りやすさにムラがある。
これはおそらく、質問者の方もわかっているだろうし、多くの方も指摘しているのであまり説明は必要ないと思います。私も同じ考えです。例えばCarpentersの曲 を聞けば比較的聴き取りやすいと思いますが、テンポの速いhip hopやrapの歌を聞いた場合、Nativeでも聴き取るのが難しい曲もあるはずです。


②リスニングで出てくる語彙が限られる。
どうしても好きなアーティストや曲ばかり聞くことが多くなると思います。そうすると語彙も必然的にあまり増えないので、同じフレーズばかり聴き取ることになります。よりたくさんの人、よりたくさんの状況でリスニングのトレーニングをした方が様々な場面で対応できます。。


③フレーズの区切りが普通の会話と歌では一致しない。
当たり前のことながらあまり多くの方が指摘していない部分なのですが、普通のナレーションや会話では、文章中の区切りもリスニング、スピーキングの際に重要な要素の一つです。英語に限らず、日本語でも話すときの区切りは重要です。日本の歌でもそうですが、多くの場合、言葉の区切りよりもメロディーや音の響きなどを優先します。したがって、言葉の区切りが優先されていないと 予測して聞く能力が鍛えられにくい可能性があります。


④資格試験取得や受験勉強のためのリスニングには向かない。
メリットの部分としては、
④ー①繰り返し聞くこと、そしてリズムに乗って覚えることができるので記憶に残りやすい。
④ー②洋楽が好きな方にとって、自分の好きなことが教材の一つになる。
個人的にはやはりメリットとデメリットを比較するとデメリットのほうが多いので、 もしリスニングの向上に洋楽を使うのであれば、もう一つ別のリスニング上達の方法と併せることをお勧めします。


アドバイスVol.164でリスニングのコツについて触れています。一度ご覧になってみてください。


例文とリアルなニュアンス

"Carpenters"のようなゆったりした洋楽は聴き取りやすい一方、テンポの速いhip hopはネイティブでも難しいことがあります。

歌ではメロディー優先で言葉が区切られるため、普通の会話のリスニング力向上には向きにくい面があります。

類似表現との違い

  • 洋楽でのリスニング学習:楽しく続けやすいが語彙や区切りが偏りやすい補助教材
  • 会話・ナレーションでの学習:実践的な区切りとリズムが身につく本格的な教材
  • 資格試験対策:洋楽だけでは対応が難しく専用教材が必要

監修者より一言:洋楽はメインの教材ではなく、あくまで息抜きを兼ねた補助的なリスニング教材と位置づけるのが賢明です。使ってみることで一気に定着します。当スクールでは、こうした生きた英会話を楽しめる実践的なレッスンを提供しています。

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