英語の勉強方法について

この記事の執筆・監修

岡田 真作(有限会社ワイアールシー 取締役 / 成人教育研究者)

横浜国立大学大学院にて「大人の学習継続」を研究し、人との交流が学習効果を高めることを実証。その学術的知見と長年の英語教育・留学支援の実績を融合し、挫折せず楽しく続けられる独自の学習カリキュラムを展開。「今度こそ英語を話せるようになりたい」という受講者の目標達成を強力にサポートしています。


「英語って、結局なにを勉強すればいいんですか?」
受験を控えた方から、とてもよくいただく質問です。


<アドバイス>

英語の勉強は、大きく分けると次の4つの力で成り立っています。

1.発音
2.聞き取り(リスニング)
3.文法
4.単語


まず、発音についてですが、受験英語においてはそこまで神経質になる必要はありません。
日本語を母語とする学習者の場合、多少の発音の違いはあっても、試験の点数に直接大きく影響することはほとんどありません。
「ネイティブみたいに話せないとダメなのでは?」と心配する必要はないので、受験勉強では優先度は低めで大丈夫です。


次に、聞き取り(リスニング)です。
リスニングは確かに大切ですが、「聞き取りだけ」を単独で練習しても、なかなか力は伸びません。

実は、リスニング力は文法と単語の理解が増えるにつれて、自然と伸びていくものです。
文の構造が分かり、単語の意味を知っているほど、聞こえてくる英語も理解しやすくなります。

では、受験生が今、何を重点的に勉強すればいいのか。
結論から言うと、文法と単語です。

まずは、基本事項をもう一度しっかり復習し、「なんとなく分かったつもり」で終わっている部分がないかを確認しましょう。

特に注意したいのは、似ている単語や表現の違いです。

たとえば、
my(私の)と mine(私のもの)
I ate(食べた)と I have eaten(食べたことがある)
といった違いは、試験で非常によく狙われます。

試験問題を作る側は、こうした「基本だけれど混乱しやすいポイント」を多く出題します。
つまり、基礎がしっかりしている人ほど、安定して高得点を取りやすいのです。

基本が固まったら、次に中級レベルの単語と文法へ進み、
それが理解できたら、上級レベルへと段階的に進めば十分です。


最後に、「文法と単語、どちらを優先すべきか?」という質問について。
答えはシンプルで、自分が苦手な方を優先することです。

正直に言うと、苦手な分野を避けて、得意なところだけを勉強すると、全体のバランスが崩れ、成績の伸びは遅くなります。
逆に、文法と単語をできるだけバランスよく学習していくと、理解も点数も安定して伸びていきます。

遠回りに見えても、「基礎を丁寧に、弱点から向き合う」ことが、受験英語では一番の近道です。

【留学生の体験談】文法の基礎を怠って会話が崩れた話

📖 単語ばかり増やして文法を後回しにした留学生の経験

留学当初、とにかく単語を増やせば話せるようになると思い込み、文法の復習をほとんどしないまま日常会話に飛び込んでいました。ところがある日、"I have eaten sushi yesterday."(昨日寿司を食べたことがある)のように現在完了形と過去形を混同した言い方をしてしまい、ネイティブの友人に "Wait, do you mean you ate it yesterday, or you've tried it before?"(え、昨日食べたの?それとも前に食べたことがあるって意味?)と聞き返されてしまいました。

単語をいくら知っていても、文法が曖昧だと伝えたいことが正確に伝わらないのだと痛感し、それから毎晩30分だけ基礎文法の復習をする時間を作りました。数週間後には同じような言い間違いが減り、単語と文法の両方をバランスよく鍛えることの大切さを実感した経験です。


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